「SL大樹」の紹介です(後編)。
2026年4月、相方と2人で「鬼怒川温泉(栃木県)」に行きました。
前回の「「SL大樹」-1( ’26年4月 鬼怒川温泉旅行-5)」からの続きとなり、旅行2日目の紹介となります。
「SL大樹2号」で「鬼怒川温泉駅」から「下今市駅」までのSL旅を楽しみました。沿線には春のソメイヨシノが咲き、鬼怒川や大谷川橋梁の景観が広がる人気区間です。展望スペースからの眺めや、蒸気機関車ならではの迫力がが旅の魅力を引き立ててくれました。
この記事で分かる事
- SL大樹2号で「鬼怒川温泉駅」から「下今市駅」までの37分の車窓旅の様子
- 沿線に咲くソメイヨシノや、鬼怒川沿いの春の景色
- 鬼怒川の概要(源流・流域・利根川への合流・名称の由来)
- 展望スペースから楽しめる開けた車窓と風の心地よさ
- 大谷川橋梁を渡る際の景観と、大谷川の特徴(源流・全長・鬼怒川への合流)
- 下今市駅の特徴(東武日光線・鬼怒川線の接続駅、SL大樹の発着駅)
- JR今市駅との距離感(徒歩約10〜12分/約800m)
- SL大樹を牽引した「C11 325」の来歴(1946年製造・復元・東武への移籍)
- ATS機器搭載のため連結される「ヨ8634」の役割
SL大樹2号で鬼怒川温泉駅を出発
私たちが利用した「SL大樹2号」は「鬼怒川温泉駅」を定刻11:15に発車し、「下今市駅」に向かいました。
「下今市駅」着は11:52となります。
始発駅から終点駅までの乗車になり、乗車時間は37分となります。
国鉄の蒸気機関車は、最後の定期運行は1975年の「北海道」で終了し、これが日本のSL時代の終焉とされています。
私は都内在住となり、東京近郊ではもっと早い時期に蒸気機関車の定期運行は終わっていたので、定期運行時代の蒸気機関車が牽引する列車を利用したことはないことになります。
今までに乗車した蒸気機関車は2014年の「大井川鐵道」、そして今回の「東武鉄道 大樹(たいじゅ)」の観光SLの2回だけとなります。
2014年の「大井川鐵道」の時も鉄道に興味の無い相方(女性)が同行してくれて感謝です。
初めて乗る路線は先頭車の運転席越しに沿線風景を眺めることもありますが、SLとなるとそれは出来ないです。
私たちは最後尾の車両に乗車したので、車掌室超しに後方の風景を眺めることが出来ました。

車内では乗車記念の「車内限定グッズ」が売られていました。
「SL大樹ふたら」の文字が見られますが、「SL大樹ふたら」は「東武日光駅」と「鬼怒川温泉駅」を結ぶSLとなります。
「ふたら」は日光の古称「二荒(ふたら)」に由来します。
「限定」の言葉には弱いのですが、我が家では断捨離をすすめていて、捨てるので一番困るのは「旅行の記念品」です。
なので、欲しい気持ちもありましたが、心を鬼にして購入は止めました(笑)。

沿線に咲くソメイヨシノと鬼怒川の春景色
訪れたのは4月上旬となりますが、沿線に美しいソメイヨシノが見られました。

「鬼怒川」に沿いながら進んで行きますが、川沿いにもソメイヨシノが見られました。
「鬼怒川」は、「栃木県 日光市」の「鬼怒沼」を源流とし、栃木県〜茨城県を南流して「利根川」に合流する全長176.7kmの一級河川です。利根川の支流の中で最も長い川となります。
「鬼怒川」の名前は、古代の地名「毛野国(けぬのくに)(現在の群馬県全域と栃木県南部)」を流れる「毛野川」が訛って「きぬがわ」になり、平安期には「衣川・絹川」とも書かれていたようです。
明治以降、度重なる氾濫の激しさから “鬼が怒る川” を意味する「鬼怒川」の字が当てられ、現在の名称として定着したと言われています。

「鬼怒川」を渡ります。

展望スペースから楽しむ開放的な車窓風景
私たちが利用した「SL大樹」には誰でも利用出来る展望スペースがあり、平日なので空いていました。
窓ガラスがないので、心地よい風を受けながら外が鮮明に見られます。

一方、蒸気機関車が牽引する列車のため、風向きやトンネルに入る際には注意が必要ですが、幸いにも「鬼怒川温泉駅〜下今市駅」の区間にはトンネルはありません。
この区間は東武鬼怒川線の中でも、鬼怒川沿いを走る開けた地形となります。

終点の「下今市駅」到着後に撮影した展望スペースです。
1両全てが展望スペースと言うわけではなく、客車の端に設置されていることになります。
この車両は「オハテ」と言う車種記号となり、重量37.5〜42.5トン級の車両(オ)、普通車(ハ)、展望車(テ)を表します。

大谷川(だいやがわ)橋梁を渡る|大谷川の概要と橋梁の歴史
「大谷川(だいやがわ)橋梁(栃木県 日光市)(全長322.8m)」を渡ります。
「男体山(なんたいさん)(栃木県 日光市)」の「中禅寺湖」を源とする全長約16kmの「大谷川」は、日光市を流れて鬼怒川へ合流する一級河川です
その「大谷川」に架かる「大谷川橋梁」は、明治期の鉄道開通とともに整備された歴史ある橋で、現在も鬼怒川方面への重要な鉄路として使われ続けています。

下今市駅に到着|東武日光線との合流と駅の特徴
「東武日光線」と合流してまもなく「下今市駅(栃木県 日光市)」に到着です。

「東武日光線」と「東武鬼怒川線」の接続駅となる「下今市駅」です。そして「SL大樹」の発着駅でもあり、後日、紹介させていただきますが、転車台やSL展示館が整備された駅となります。
近くに「JR日光線」の「JR今市駅」があり、両駅は約800mほどの距離で徒歩約10〜12分となります。

C11 325とヨ8634の車両紹介
乗車した「SL大樹2号」を牽引した「C11 325」です。
「C11 325」は1946年に製造された蒸気機関車で、国鉄で活躍後、1973年に一度廃車となります。
廃車後の静態保存を経て1998年に復元され、「真岡鐵道」で「SLもおか」として運行されました。
2019年に譲渡が決まり、2020年に「東武鉄道」へ移籍されました。

ここ「下今市駅」が終点となりますので、蒸気機関車は客車から切り離され転車台に向かいます。
「ヨ 8634」と書かれた車両が連結されています。
かつてはJR(国鉄)の貨物列車の最後部に連結されていた「車掌車」です。
しかし、この車両は車掌さんが乗車するための物では無いのです。
この「車掌車(ヨ 8634)」は蒸気機関車に搭載出来ないATS(Automatic Train Stop/自動列車停止装置)機器を搭載するための保安用機材車で、車掌さんは乗務しません。
尚、この「ヨ8634」は1974年に国鉄の「ヨ8000形車掌車」として誕生し、JR貨物を経て2017年に「東武鉄道」へ譲渡されました。

私たちはこの最後部の車両に乗りました。
この車両は昭和40〜50年代に製造された特急用車両「国鉄14系」を「JR四国・JR北海道」から譲り受けたものとなります。
車掌室超しに後方の風景を眺めることが出来ました。乗車時間は37分となりますが、楽しい一時を過ごすことが出来ました。
左に見られる「SL展示館」に向かうことにしました。

春の鬼怒川沿いを走る「SL大樹2号」は、桜と渓谷の景観が楽しめる魅力的なSL旅でした。「下今市駅」到着後は転車台やSL展示館の見学も続きますので、次の記事で紹介します。
2026年4月に訪れた「鬼怒川温泉旅行記」は数回に渡って紹介させて頂きますので今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。


コメント
車内限定グッズは財布が空になりそう(≧▽≦)
SLから桜を眺めるなんて素敵~
鬼怒川って壮大で綺麗な川ですね。
トンネルが無いならオープンな形で乗れますね、静岡の大井川鐵道はトンネルが
たくさんありますから、トンネルに入る度に窓閉めていました^^;
お邪魔しました。
真岡でもSLが走っていた事あるのですね〜
鬼怒川 氾濫の印象が残っています(>_<)
重厚です。
SL大樹2号、風格がありますね。乗ってみたくなりました。また撮影もしてみたくなりました。また桜の季節もよかったですね。山に咲く桜はダイナミックですね。
良いですね
大樹乗ってみたい
一度でいいから生で走ってる蒸気機関車見てみたいっす
下今市!母の実家です。
若い頃北海道でSL最後の時期を旅して経験しました。
煙の臭いそして機関車の音...どれもい懐かしいです。
この路線の途中にはトンネルはないんですかね。
子供のころは夏休みは母の姉、私の伯母のところへ遊びに行くのが恒例でした。
SLに牽引された客車だったんですが、トンネルに入ると大変でした。
当然、冷房はないので窓は全開状態、窓を閉めて回りました。
niceです☆彡
>欲しい気持ちもありましたが、心を鬼にして購入は止めました(笑)。
分かります!!!私も今、スター・ウォーズグッズがめちゃ欲しいのを夢に見るほど我慢してます(笑)
Nice
訪問・ナイスです!、有り難うございます!!。
蒸気機関車・子供の頃は、煙吐いて走ってるのを良く観てたのですが・・・近年は、ご無沙汰で!!。
今日の郷山は、朝から・青空が拡がる好天に、ご午後から・雷雨との予報だが、雷鳴だけで・・・吹く風は、強めの南寄りで・気温が上昇、暑い一日に成りそうです(>¡<”!!・皆様の地方は、如何ですか??。
こんにちは。
素晴らしい体験ですね。^^v
展望車というと、ガラス張りで豪華なシートを想像しますが、
囚人護送車のような感じで、驚きました。
車内で限定グッズを売っているのは、商売うまいです。
ナイス😊
前記事で、何のためにSLに車掌車が付いているのか謎でしたが、今日の記事で納得しました^^
SLって、何でも景色がマッチしますね!
車窓から桜を眺めるなんてステキですね(^^)
NICEです
ソメイヨシノきれいです。鬼怒川の青い水の色とても素敵です。記念品グッズをあきらめたのは辛かったでしょうね。
(。・ω・)ノ゙ Nice‼です♪
旅行の記念品、貯まっちゃいますよね
亡き母が、残したものも戸棚一つ以上あるのですが、どうするか悩み中です
おはようございます😊
今のSLの煙は黒々としたモクモクではないですね❗️
燃料の質がいいのか、排煙装置に工夫がされているのか
あの男らしい黒煙を吐く姿が写真になりますよね😃
sl乗車体験、楽しまれましたね
私が若いころは、車両の窓を開けると煙が入って来るので
締めきっていましたが、駅に着くと窓から駅弁を買ったり
しました、懐かしいです
こんにちは。
SLに乗って桜の風景が素敵ですねぇ💕
25日と今回の記事をまとめ読みしました。
車内からの景色も素晴らしいですね。
拝見しました
子供時代、家の前を草津線(柘植ー京都)が有り剣道には桜も植えられていて
朝な夕な眺め、夜汽車の車窓の灯りが走る道をピョンピョン飛んで汽車を見送った思い出
あの頃はめったに汽車に乗ることない田舎暮らし、乗って何処かに行きたかった思い出が
SLは子供の頃に一度だけ乗ったことがあります。
ここはトンネルがないとのことなので
安心して展望スペースにも座れますね^^
トロッコ車両と違って一部だけがオープンになった車両なんですね。
トンネルが無いなら煙の心配も無くていいですね^^
展望スペースの描写がとても臨場感がありますね。木製ベンチ、風の心地よさ、煙の匂いまで想像できて、写真の「温度」と文章が一致していました。鬼怒川・大谷川の由来や歴史の説明もわかりやすかったです。旅の途中で「地名の背景」を知ると、その土地への理解が深まりました。C11 325やヨ8634の来歴紹介も、専門的な内容なのに、写真とセットで理解しやすかったです。
nice!です♬
お早うございます
お墓巡り(比企一族にまつわるスポット) に
コメントをありがとうございます。
苔庭はありませんが、苔がたくさん見られる
お寺さんです。
SLで巡る桜と渓谷の景観は一味違った、魅力が
あったことと思います!!
ナイスです!!!
中学時代に蒸気機関車急行「霧島」で東京駅から宮崎に行ったことを思い出します。
ぎゅうぎゅう詰めの満員列車で通路に新聞紙を敷いて寝ている人もいました。
煤煙が入るのでトンネルに入ると窓際の人は急いで窓を閉めます。
宮崎まで26時間かかりました。
SLに乗りながらソメイヨシノを眺める、いいですね(^^)
ヨの使い方・・・発案者に拍手であります\(^o^)/
お早うございます
蛇苦止堂(じゃくしどう)身を投げた蛇形の井 に
ナイス!ありがとうございます。
昔ながらの物は良いものですね
蒸気機関車の煙、趣があっていいですね。旅情を掻き立てられます。
ソメイヨシノも綺麗です🌸